ITS Americaニュース:Smart Solution Spotlight賞発表
(Date:4 January, 2011)
自転車検知機「インターセクター」で自転車ユーザーをより安全に
カリフォルニア州プレザントン市が“National Transportation Award”を受賞
WASHINGTON, DC –ITS Americaはカリフォルニア州プレザントン市を表彰することを発表した。これは同市がレーダー型センサーによる信号車両検知機を全米で初めて採用し、二輪車の通行を容易に検知して二輪車と四輪車のより安全な道路横断に貢献しているためである。なかでも「インターセクター」構想が、より安全、クリーン、効率的な持続可能な交通システムを作るIntelligent Transportation Systems (ITS)の革新技術を採用したことでITS Americaの Smart Solution Spotlight賞を受けた。
「インターセクターによって二輪車と四輪車が道路で安全に共存することが可能になり、プレザントン市が二輪ユーザーに優しくなるよう取り組んでいることを讃えた」とITS AmericaのPresident兼CEOのScott Belcherは話した。「このプロジェクトはインテリジェントな交通アプリケーションを使うことで一般市民が恩恵を受け、新技術が公共の安全を向上させるにもコスト面で優れた手段となることを証明する素晴らしい成功例だ。これは国内の他の自治体へのモデルとなるだろう。」“
インターセクターはレーダー型検知機で、マイクロ波を使い、二輪を含む車両のタイプの違いを認識して存在を探知するところが特徴である。路上の二輪車をどこでも検知するだけでなく、二輪車が交差点にいるときにだけ二輪車への信号を優先する。センサーの単価は$4,000-5,000ほどで、既存の車両検知技術と連携して機能し、また総合的な検知機として取り付けることもできる。 既存のセンサーおよび車両検知技術とインターセクターのいちばん大きな違いは四輪車と二輪車通行の差を検知する機能である。
「プレザントン市からすれば、二輪車がいるときだけ青信号の時間を増やしたり長くしたりし、それ以外の時間はより四輪車交通に適した信号のタイミングで効率的に活用できるのだがら、両者にとって最高の環境である。」とプレザントン市交通エンジニア上級担当者Joshua Packは語る。
インターセクターはすでに7箇所の交差点に設置され、12月27日には8箇所目の機器が運転を開始した。他の信号は機器を後から組み込んだが、この8つ目の交差点に取り付けられたものは初めから「インターセクター」機能を持った初の信号である。さらに市では今後時間をかけて、段階的に全信号にこの機器を導入する予定で、古くなった検知機器は「インターセクター」に交換される。そして今後は舗装修復や交換プロジェクト、バイクレーンやコリドープロジェクトにも適宜この機器が取り入れられる予定である。