災害時/平常時ハイブリッド情報システム委員会

活動の背景とめざす姿

(1)自動車等の移動に対する災害情報の提供は十分行なわれておらず、ゲリラ豪雨により冠水した道路
    への進入による人命事故や、豪雪による多数の車両の交通マヒ、また、震災時の災害情報提供遅れ
    や関連情報の提供不足による罹災拡大をもたらしている。

(2)災害情報提供が不十分な理由としては、災害の発生情報や罹災を回避するため情報が、ドライバー
     等移動者に対して迅速かつ適切に伝達するルートが確立されていないためであり、公的機関から提
    供される災害情報を民間に流通することで、より広く情報の伝達が可能となるしくみの確立が必要
    と思われる。

(3)また東日本大震災での経験から、日常に使用する既存のシステムに災害情報伝達のしくみを組み
    込まないと、いざ災害が発生した際に、確実な情報伝達や、利用者による対応操作が出来ないこと
    が想定される。よって、日常的に使用される情報を扱うしくみとのハイブリッド的な使用のしくみ
    を検討する必要がある。

(4)以上から、既存のしくみを活用しながら、災害回避に必要な情報や移動時の道路の状態等の情報
    入手を、確実かつ効率的・効果的に行なえるシステムを検討し、情報源からサービス提供まで、災
    害情報が適切かつ確実に流れるしくみを構築できるよう検討し提言する。

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