プログラム概要

開催概要 プログラム 大会委員会
12月9日(木)

12月10日(金)

開会式

はじめに

企画セッション2
自動車と人を繋ぐヒューマンマシンインタフェースの
これまでとこれから
基調講演
最先端テクノロジーを活用したビジネスモデルによる
新たなモビリティ社会の創造

対話セッション3-A
交通管理・制御

対話セッション3-B
安全・安心
対話セッション1-A
センシング
対話セッション1-B
実態分析
対話セッション4-A
V2X
対話セッション4-B
社会実
対話セッション2-A
HMI / 認知
対話セッション2-B
新モビリティ
企画セッション3
地域に溶け込むITS
企画セッション1
エネルギーマネジメントとITS
閉会式

プログラムはこちらをご覧ください。

開会式

12月9日(木) 10:00-10:10

実行委員長挨拶 森脇 久隆 国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 学長
主催者挨拶 佐々木 眞一 特定非営利活動法人ITS Japan 会長

はじめに

12月9日(木) 10:10-10:15

プログラム委員長 倉内 文孝 国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学 教授

基調講演

12月9日(木) 10:15-11:00
最先端テクノロジーを活用したビジネスモデルによる新たなモビリティ社会の創造

モビリティのあり方そのものが抜本的に移り変わる新たなモビリティ社会において、自動車業界は大変革の局面に差しかかっている。モビリティそのものやITS技術の進歩というモノづくりのアプローチのみならず、それらを活用したコトづくりの思考による社会創造こそが今まさに求められている。

ここではモビリティを活用した社会課題解決を実践するGlobal Mobility Serviceが行う金融包摂型Fintechビジネスの事例を通じ、新たな時代に求められる社会創造の思考について、皆様にお伝えする。

キーノートスピーカ
中島 徳至 Global Mobility Service株式会社 代表取締役社長

企画セッション

12月9日(木) 16:00-17:30
企画セッション1 エネルギーマネジメントとITS

SDGsにおける17の目標の1つとして、すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する事が挙げられており、2030年までに世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させることがターゲットの一つとなっている。日本政府は2050年までにカーボンニュートラル社会を実現するとの目標を掲げ、自動車メーカーもそれに向かって取り組む姿勢を見せている。本セッションでは、交通政策とエネルギーの関わりや電気自動車の高度な利用と電力需給の関係、エネルギーマネジメントシステム等、幅広い視点から議論を行い、エネルギーマネジメントにおけるITSの可能性を探る。

モデレータ
鈴木 達也   名古屋大学大学院工学研究科 機械システム工学専攻 教授

パネリスト
東 智徳      国土交通省 都市局都市計画課 都市計画調査室長
須永 大介   中央大学理工学部 都市環境学科 助教
山本 信      トヨタ自動車株式会社 コネクティッドカンパニー コネクティッド統括部 ITS推進室長

12月10日(金) 9:30-11:00
企画セッション2 自動車と人を繋ぐヒューマンマシンインタフェースのこれまでとこれから

自動車の代表的なヒューマンマシンインタフェース(HMI)であるステアリングホイールとペダルの形状・レイアウトが現在のようなものになって久しい。また、当初は速度計や燃料計といった基本的な情報のみを提示する計器類も、自動車が高度複雑化するにつれて増えて続け、今ではナビゲーション情報や運転支援に関する情報なども提示されるようになった。さらに、自動運転時代に突入しようとしている現在、新しいHMIのあり方について研究開発が盛んになっている。本企画セッションでは、これまでの自動車のHMIの歴史を振り返った後に、最新のHMI研究に従事する研究者から話題提供していただいて、自動運転時代のHMIについて議論していただく。

モデレータ
平岡 敏洋 東京大学生産技術研究所 特任教授

パネリスト
赤松 幹之     産業技術総合研究所 ヒューマンモビリティ研究センター・名誉リサーチャー
中野 公彦     東京大学生産技術研究所 教授
大門 樹        慶應義塾大学理工学部 教授
田中 貴紘     名古屋大学未来社会創造機構 特任教授

12月10日(金) 16:00-17:30
企画セッション3 地域に溶け込むITS

第19回ITSシンポジウムでは「ITSは社会にとけこんだか」をテーマに掲げている。2009年に開催した第8回ITSシンポジウム「社会に溶け込むITSへ」から12年を経て、ITSが社会に溶け込んでいるのだろうか。もしくは未だ発展中、不十分であるとしたら、社会に溶け込むために、必要な要件は何だろうか。地域で実践されているITS、スマートシティなどに着目し、事例を通じて、ITSを振り返る。

モデレータ
楠田 悦子      モビリティジャーナリスト

パネリスト
野崎 洋之      株式会社野村総合研究所 財務部 財務企画課長
剱持 千歩      一般社団法人ライフアンドモビリティ 理事
中村 彰二朗   アクセンチュア株式会社 アクセンチュア・イノベーションセンター福島
                   センター共同統括 マネジング・ディレクター
岡本 武彦      岐阜市役所 都市建設部 コンパクトシティ推進審議監

対話セッション

109編の論文発表が行われました。詳細はプログラムをご覧ください。

ベストポスター賞

以下8編がモデレータの選考によりベストポスター賞に選ばれました。おめでとうございます。

路面電車のロケーションサービスから産まれた統合型インフラSTINGと再生可能エネルギー

○森田 均(長崎県立大学), 松坂 勲, 山口 泰生(長崎電気軌道株式会社)

論文 ポスター

 

●選定理由

本研究は、交通ネットワークの資産を活用した交通と情報通信とエネルギー網の3機能による統合型インフラ構想に関するものであり、各機能の統合・融合を図った新たな提案である。統合型インフラ構想の実現は街づくりにも直結し、また、市内中心部にマイクログリッドを構築することで、再生可能エネルギーの地産地消の具体化につながるものであり、今後の発展が大いに期待できるものである。発表、質疑応答共に的確であり、ベストポスター賞にふさわしい研究発表と判定した。

高速道路における専用車線からの協調型自動運転車合流機会の評価のためのギャップ分布モデリング
○カラ ジャヤ ヴェルシニ, 鳥海 梓, 大口 敬(東京大学)

論文 ポスター

 

●選定理由
本論文は、今後自動運転専用車線を設ける場合に、その専用車線から隣の一般車線への出口の設置位置を検討したものである。具体的には都市高速と都市間高速における異なる道路線形や交通状況の場所で観測された車両のギャップデータをもとにモデル化した上で、交通量レベルや縦断勾配が合流機会に与える影響を分析し、自動運転車線の出口の設置位置を提案している。本論文は先を見据えた研究であり、新規性と実用性が高く評価される。また,ポスターの構成と発表についても分かりやすく的確であった。

信号交差点における一般道レベル2運転支援時の適切な運転引継ぎを支援するHMI要件
○齊藤 拓海, 楊 波, 王 正, 中野 公彦(東京大学), 北﨑 智之(国立研究開発法人産業技術総合研究所)

論文 ポスター

 

●選定理由
レベル2運転支援システムを安全に運用するためには、システムに対するドライバの過信を生じにくくするような仕組みが必要であると考えられる。本研究では、レベル2運転支援システムが自車両周辺の何を認識し、何を認識していないのかを可視化することによってドライバにシステムの限界把握を促し、より安全な状況で運転引継ぎするような行動変容につなげられる可能性があることを示唆する結果を得ている。発表、質疑応答ともに明瞭かつ的確であったため,ベス トポスター賞に選定した。

空間経済学に基づく輸送技術進展の影響評価手法の開発
○高田 観月, 高山 雄貴(金沢大学)

論文 ポスター

 

●選定理由
新モビリティの導入等による移動・輸送コストの低減が国レベルの長期的な人口分布にどのような影響を与えるかを評価する手法を提案した研究である。従来の評価法の課題「大都市への人口集中という現実の長期トレンドを再現できない」を解決する手法を最新の経済理論に基づき構築しており学術的な意義や有用性も高く、また、発表・質疑ともに的確であった。提案手法と実現象の整合性の確認は現時点では簡易なものに留まっているが、より現実的な分析も含めた今後の研究発展も期待できることから、ベストポスター賞に選定した。

プローブデータを用いた信号制御パラメータの算出手法
○吉岡 利也, 榊原 肇(住友電気工業株式会社),
テンハーゲン ロビン, ローコウスキ ステファン(TomTom Traffic B.V.), 大口 敬(東京大学)

アブストラクト ポスター


※ International Journal of ITS Researchにシンポジウム連動論文として投稿された論文であり、ジャーナルとの二重掲載を避けるため、本シンポジウムではアブストラクトのみ記載します。

 

●選定理由

本研究は、プローブデータのみを用いた信号制御パラメータの算定手法を提案したものである。提案手法は、車両感知器を用いた場合と同等の精度を担保しており、有用と考える。今後、車両感知器が設置されていない場所への展開も期待される手法である。また、ポスターの内容がわかりやすく、的確な説明や質疑を行っていた。以上の理由から、ベストポスター賞に選定した。

兵庫県姫路市における路線バスの安全運転支援実証
○灰原 佑紀, 村野 友昭, 前川 将之, 森本 崇役(関西電力送配電株式会社), 富野 武紀, 大薮 崇宏, 飯沼 敏範(京セラ株式会社)

論文 ポスター

 

●選定理由
本発表では、電柱を活用した路車間通信等によって、見通しの悪い交差点に接近する歩行者や自転車を検出し、営業中の路線バスの運転士に通知する安全運転支援システムを、全国で初めて実証した実験について報告している。先駆的な試みについて、システムの紹介と共に、バスの車載器データや運転士へのアンケートによる効果の検証結果がわかりやすく紹介されており、質疑応答も的確であったため、ベストポスター賞に相応しいと判断した。

投影変換による自動車の遠隔操作用カメラ映像の遅延補償に関する研究
○松原 航大, 大前 学(慶應義塾大学)

論文 ポスター

 

●選定理由
無人自動運転移動サービスの実現に不可欠な中高速度域においても安定して操作できる遠隔操作の実現を目指した研究で、実用上重要な課題を解決しようとする意欲的な取り組みであり、手法の新規性や有用性が高い論文と評価される。また、ポスターの構成の分かりやすさ、ポイントを伝える発表の仕方、ならびに質問に対する答え方も的確であり、ベストポスター賞に相応しいと判断して選定した。

柏の葉地区を走行する自動運転バスを対象としたデータ収集と分析の試み
○霜野 慧亮, 中野 公彦, 鈴木 彰一, 岩崎 克康, 須田 義大(東京大学)

論文 ポスター

 

●選定理由
本論文は柏の葉地区で長期間実証実験中の自動運転バスで収集された手動操作介入時のデータ分析を行っている。自動運転サービスをとして社会実装するには、利用者・住民の理解も重要となり、本研究のように現状の自動運転技術水準をデータ分析を通じて公開・共有することは社会的意義が非常に高い。以上より、社会実装セッションの優秀賞にふさわしい論文と判断した。

オンライン交流会

12月9日(木) 17:45~

オンラインビデオ通話ツールGatherTownを使用し交流会を実施しました。
参加費: 無料

閉会式

12月10日(金) 17:30-18:00

  • プログラム委員長総評 倉内 文孝 岐阜大学 工学部社会基盤工学科 教授
  • ベストポスター賞授与
  • 次回プログラム委員長挨拶 中野 公彦 東京大学 生産技術研究所 教授