プログラム概要
富山国際会議場で対面で開催しました。
最終プログラムはこちらをご覧ください。
ITS Japan会員の方はこちらから論文・発表資料を閲覧いただけます。
開会式
12月7日(木) 10:00-10:10
藤井 裕久 富山市長
齋藤 滋 国立大学法人 富山大学長
山本 圭司 特定非営利活動法人ITS Japan 会長
はじめに
12月7日(木) 10:10-10:15
プログラム委員長 堀田 裕弘 富山大学 学術研究部都市デザイン学系 教授
基調講演
12月7日(木) 10:15-11:00 国内外での日本酒販売から見えてきた事・思う事
桝田酒造店を先代から引き継いで、早15年ほどが経過した。近年、我々はコロナ禍を経験した結果、若い人が中心となってオンライン飲み会や一人飲みが流行し、今まで経験したことのない日本酒の楽しみ方を知った。しかし、本来の日本酒の楽しみ方は、人と人とが対面で、盃を酌み交わすのが常であり、その場の何気ない会話から派生した様々なアイディアや着想が、大きく地域の活性化に繋がることも多い。
そこで、本講演では、私がこれまでに国内外の日本酒販売を通して、見えてきた事や思う事を紹介し、これらが基礎となった様々な業種とのコラボレーションによる岩瀬地区の活性化や、新酒販売を通した新規事業拡大の戦略などについて述べる。
キーノートスピーカ
桝田 隆一郎 株式会社桝田酒造店 代表取締役
企画セッション
12月7日(木) 16:00-17:30
企画セッション1 富山がめざすモビリティの未来像
富山市がコンパクトシティ政策を進める中で、富山ライトレールの開業、路面電車の南北接続など、鉄軌道を重視したまちづくりを行ってきたが、昨年度からは、富山県が新たな「地域交通戦略」の策定に着手し、全国の地方都市に先駆けて、これまでの事業採算性を重視した考え方を改め、県民のウェルビーイング向上を目指した公共交通のあり方を打ち出そうとしており、全国的に注目されている。
一方で、自家用車の保有台数が全国第2位の富山県では、自動車の分担率が極めて高いことから、今後は地域交通戦略を進めつつ、ITSの活用などにより、過度な自動車社会においても地域を衰退させないための地域交通活性化の取り組みが望まれる。既に、富山県では官民連携により、さまざまな移動手段を組み合わせて、おでかけを便利にするモビリティコンテンツの提供が始まっており、更なる進化も期待されている。
そのような背景を踏まえながら、富山の地域特性を活かした今後のモビリティの将来像について議論する。
パネリスト
有田 翔伍 富山県 交通政策局 交通戦略企画課 課長
新庄 一洋 富山地方鉄道株式会社 専務取締役
品川 祐一郎 トヨタモビリティ富山株式会社 代表取締役社長
畠山 洋平 株式会社博報堂 第二マーケットデザインコンサルティング局 局長代理
12月8日(金) 9:30-11:00
企画セッション2 雪雨災害に対する道路防災
北陸をはじめ北日本の冬季の降雪は時に甚大な交通障害を引き起こす。例えば、2018年2月の福井県での豪雪では約1500台の車両滞留が発生し、生活・医療物資の不足や製造現場の休業など地域社会に甚大な影響を与えた。また、近年、 豪雨による道路の通行止めも全国で頻発し、さらに土砂崩れなどの発生で道路閉塞が長期化することもある。一般道や高速道路において、雪雨などの災害時にはどのような問題が発生し、どのように対応すべきか、また災害に対する事前の備えにはどのようなものがあり得るのかなど、雪雨災害時の道路防災について議論する。
モデレータ
岸 邦宏 北海道大学工学研究院 土木工学部門 先端社会システム 教授
中村 一樹 国立研究開発法人防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター センター長
藤本 明宏 福井大学工学系部門 工学領域 建築建設工学講座 准教授
松本 一城 国土交通省 北海道開発局 建設部道路計画課 道路調査官
郷右近 英臣 北陸先端科学技術大学院大学 創造社会デザイン研究領域・准教授
12月8日(金) 16:00-17:30
企画セッション3 カーボンニュートラルとITS
2020年10月に日本政府によって2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルが宣言され、その実現に向けた取組みが加速している。また2030年の新たな温室効果ガス削減目標として、13年比で46%の削減を目指すなどの新たな指針が示されている。
運輸部門のCO2排出量の約半分を占める自動車分野では、その実現に向け、事業用トラック、バス、タクシーにおける電気自動車、燃料電池自動車等の次世代自動車の普及促進が図られるとともに、水素ステーションに関する規制改革などを進め、急速充電などの整備も進められている。また公共交通・物流分野では、再エネ活用や公共交通利用促進、モーダルシフト推進等によるGXが推進されている。
本セッションではITSを通じて2050年カーボンニュートラルに導くための研究開発、実証、導入拡大、自立商用など、現状の課題を整理し将来を展望する。
モデレータ
加藤 博和 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院
環境学研究科 附属持続的共発展教育研究センター 教授
パネリスト
浅野 智恵美 愛知環境カウンセラー協会 理事
中道 久美子 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 交通環境対策部
井原 雄人 早稲田大学 スマート社会技術融合研究機構 電動車両研究所 研究院客員准教授
ベストポスター賞
以下の方々がベストポスター賞を受賞されました。おめでとうございます。
オークション形式カーシェアリングにおける車両の使われ方の分析 ○藤森美帆, 畑秀明(信州大学)
●選定理由 配布数量に制限があるトークンを利用したオークションで、有限なリソースの配分を適切にコントロールするというアイデアを、実際に利用されるシステムに実装して、実験を重ねている点が、研究テーマとして評価される。この発表はその取り組みのごく一部であるが、継続的に評価し、必要に応じて見直す機運が醸成されるという点も評価でき、応援する意味でポスター賞に推薦した。プレゼンでの受け答えがしっかりしていたことも高印象であった。 |
深層学習を用いた交通状態予測のための走行軌跡データに基づくネットワーク表現
※ 本論文は、ITSシンポジウム査読付き論文としてInternational Journal of ITS Research (IJIT) に投稿されました。二重掲載を避けるため、本サイトにはプレプリント(査読前論文)を掲載します。
●選定理由 |
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自然言語処理モデルを活用した降雪時における交通障害の発生予測
●選定理由 |
トータルステーションを用いたカメラ-LiDARのキャリブレーション手法
●選定理由 |
デジタルツインを活用した交通需要マネジメントの構想と社会実装に向けた検討
●選定理由 本検討は、デジタルツインを活用した新たな交通マネジメントの社会実装に向けて、交通工学と情報工学の技術・ノウハウを融合させた技術開発や、検討の着眼点、技術課題等を体系的に整理されたものである。交通状態等を適切に把握しながら、ゲーミフィケーション等の技術も活用し、利用者の行動変容を促すことで、社会視点で望ましい移動の促進を目指しているものであり、非常にチャレンジングな提案であったことから、ベストポスター賞にふさわしい発表と判定した。 |
経路選択を考慮したGANによる適応型信号制御パラメータの最適化 ○吉澤尚輝, 井料隆雅(東北大学)
●選定理由 |
歩行者交通流をリアルタイムに再現するミクロエージェントシミュレーションシステムの開発
●選定理由 |
磁気マーカシステムを用いた工場内牽引車の自動運転
●選定理由 |
閉会式
12月8日(金) 17:30-18:00
- プログラム委員長総評 堀田 裕弘 富山大学 学術研究部都市デザイン学系 教授
- ベストポスター賞授与
- 次期プログラム委員長挨拶 円山 琢也 熊本大学 大学院先端科学研究部 教授
バンケット(参加者レセプション)
12月7日(木) 18:00-
ANAクラウンプラザホテル富山 3F 鳳Ⅲ (富山市大手町2番3号)