第10回ITSシンポジウム2011 プログラム

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プログラム

最終プログラムはこちらをご覧ください。

 

企画セッション (当日のプレゼン資料を掲載いたしました)

1-1 「次世代モビリティ(パーソナルビークル・スモールビークル)」

持続可能なモビリティを実現するために、従来の自動車・車両のカテゴリーにとらわれない新しい車両が登場している。車両とインフラのデザインと、そ れらの利用形態を見つめ直し、人にも環境にも優しい移動空間を構築することが期待されている。このような背景から、本セッションでは車両・都市・環境の専 門家を招き、次世代モビリティの基礎的な技術、都市計画との関係、ビジネスモデル、ITS技術との関わり方について議論を行い、次世代モビリティの在るべ き姿を考える。

モデレータ:
中野公彦        東京大学 生産技術研究所先進モビリティ研究センター 准教授
羽田隆志        静岡文化芸術大学 デザイン学部メディア造形学科 教授

パネリスト:
小川浩     三菱重工業株式会社 機械・鉄構事業本部新事業プロジェクト室 室長
小林義昭        佐用自動車株式会社 代表
伊坂正人        日本デザイン機構 専務理事
近藤美則        独立行政法人国立環境研究所 主任研究員

 

1-2 「路車協調システム」

我が国は、世界に先駆けてスマートウェイ、DSSSといった路車協調システムの研究開発を行い、実用化に成功した。しかし、近年、ISO- TC204等における国際標準化を武器に欧州の台頭がはげしい。このような状況の中、日米欧の三極による国際協調実証実験が始まろうとしている。本セッ ションでは、我が国の路車協調システムのこれまでの経緯を踏まえつつ、我が国における今後のあり方、国際協調における我が国の役割について議論を行う。

モデレータ:
上條俊介      東京大学大学院 情報学環 准教授
藤井威生      電気通信大学先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター 准教授

パネリスト:
金澤文彦         国土交通省国土技術政策総合研究所 高度道路交通システム研究室 室長
天野肇            特定非営利活動法人ITS Japan 専務理事
赤津洋介         日産自動車株式会社 先行車両開発本部IT&ITS開発部 シニアスタッフ
太刀川喜久男  沖電気工業株式会社 社会システム事業本部 ITS推進センタ 担当部長

 

2-1 「生活道路の事故ゼロとITS」

平成23年度から始まった第9次交通安全基本計画において、生活道路の交通安全対策が大きくクローズアップされた。また、警察庁が速度マネジメント の考え方に基づいて30km/hの区域規制を生活道路において展開する方針を打ち出すなど、生活道路の安全に関する関心が高まっている。一方、生活道路と ITSの関係については、ISA(Intelligent Speed Adaptation)やRising Bollardの活用可能性が長年指摘されながら、いずれも実用化に至っていない等、明確な展望が描けていないのが実態である。さらに、進化を続けるカー ナビが、必ずしも生活道路を安全側に導いていないことが指摘される等、今後取り組むべき課題は少なくない。本セッションでは、生活道路の現在とITSの現 状の両方を見据えつつ、今後の生活道路の安全性向上策と、そこにおけるITSの果たす役割について改めて考えることとしたい。

モデレータ:
久保田尚         埼玉大学大学院 理工学研究科環境科学・社会基盤部門 教授

パネリスト:
本田肇            国土交通省国土技術政策総合研究所 道路研究部道路空間高度化研究室 主任研究官
橋本成仁         岡山大学大学院 環境学研究科社会基盤環境学専攻 准教授
福島正夫         日産自動車株式会社 電子技術開発本部IT&ITS開発部  Engineering Director
小嶋文            埼玉大学大学院 理工学研究科環境科学・社会基盤部門設計計画研究室 非常勤研究員
林隆史            財団法人国土技術研究センター 道路政策グループ 首席研究員

 

2-2 「暮らしを支えるロジスティクス」

近年のIT技術の高度発展は、ものづくりから消費者までのものの流れを可視化することに成功した。これらの情報は、ものづくり分野では無駄のない部 品発注や生産リードタイムの短縮、適正在庫管理などに貢献しており、消費者はネットショッピングなどを通じてその便益を享受している。一方で、IT技術の 活用はロジスティックスの一部の輸送に着目したものは見られるが、ロジスティックス全体を見渡した提案は極めて不十分な状態にある。本セッションでは、こ れら情報技術をITS分野へ活用するために,事業者と生活者の視点から「暮らしを支えるロジスティクス」を沈思し、ITSを活用したロジスティックに求め られる要素技術や制度などについて論議する。

モデレータ:
苦瀬博仁         東京海洋大学 理事・副学長

パネリスト:
林昌仙            特定非営利活動法人ITS Japan 交通物流プロジェクト 常務理事
桑原雅夫         東北大学大学院 情報科学研究科人間社会情報科学専攻 教授
吉本隆一         公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会 JILS総合研究所長

対話セッション (ポスターによる対話型セッション)

約100編の論文の発表が予定されています。詳細はプログラムをご覧ください。

●論文賞

査読あり投稿論文の中から、下記の方々の論文が特に優れているとして論文賞に選ばれました。これらの論文は英文論文誌 International Journal of ITS Research に推薦をさせていただきます。

講演番号 論文
1-A-08

「駅構内における姿勢・位置情報に基づいた行動把握フレームワーク」

藤村嘉一、高橋俊允、上條俊介(東京大学)

1-C-05

「路上設置型一時停止支援システムの効果に関する現地実験分析」

三谷哲雄(流通科学大学)
山中英生、草野優太(徳島大学)
須藤晃成(株式会社積水樹脂技術研究所)
綾貴穂(復建調査設計株式会社)

1-C-15

「個人属性を考慮した高速道路図形情報板の判読特性に関する研究」

塩見康博、宇野伸宏、嶋本寛(京都大学)
倉内文孝(岐阜大学)
山本浩司(中日本高速道路株式会社)
田子和利、土橋淑彦(名古屋電機工業株式会社)

2-D-07

「インフラ協調による二輪車巻き込み事故低減への取り組み」

塚田悟之、山田勝規(日産自動車株式会社)

●ベストポスター賞

対話セッションでは、全ての発表論文を対象にベストポスター賞の選考も行われました。研究内容の独創性、ポスターのまとめ方、要点を押えた説明力、質問へのわかりやすい回答力などが審査の対象とされました。受賞者は以下の方々です。

講演番号 論文
1-A-05

「加速度センサを用いた路面段差検出手法の改善と
東北地方太平洋沖地震後の観測データへの適用」

八木浩一(災害時交通流監視システム研究会)

1-B-10

「Local Dynamic Map (LDM)の設計と評価,問題点とその対策」

佐藤健哉(同志社大学)

1-C-11

「環境変化やノイズに対してロバストな画像センサによる車両・二輪車計測」

小野佑樹(住友電気工業株式会社)

1-D-04

「初心運転者の運転能力の測定・評価に関する検討」

山田真以(名城大学)

2-A-10

「柏ITSにおけるITS地域情報センター構想について」

牧野浩志(東京大学)

2-B-04

「短距離公共交通システムとITS -高頻度無人輸送システム「エコライド」の適用-」

平沢隆之(東京大学)

2-C-10

「高速道路サグ部におけるACC車両の混入状況に応じた渋滞緩和効果」

岩﨑健(国土交通省国土技術政策総合研究所)

2-D-09

「走光性を活用した注意喚起設備の実道実験」

亀岡弘之(中日本高速道路株式会社)