第9回 アジア太平洋地域ITSフォーラム(2008 シンガポール)

開催概要

【会期】 2008年7月14日(月)~7月16日(水)
【会場】 シンガポール/Suntec Singapore
【テーマ】 Connecting U & I 
【参加国・地域】 19
【参加者数】 700名
【出展数】 37
【論文数など】 論文:80、ES:4、SS:2、TS:13

開催報告

本大会は、ロードプライシング(ERP)などのITS整備で実績を持つシンガポールで開催され、 会議登録者数の約70%が海外からの参加者数となる国際的なフォーラムとなりました。
各セッションでは、各国・地域における交通問題の報告や、その解決策としてのITSの導入・普及事例の紹介、ITS技術の研究開発事例の紹介などが行われ、アジア・太平洋地域でのITS発展の共通認識形成のための貴重な議論とネットワーキングの場となりました。
次回は2009年にバンコクで開催されますが、アジア・太平洋地域のITS普及のために、このフォーラムがこれまで以上に貢献するよう支援してゆくことは、「ITS Asia-Pacific」事務局の任にあるITS Japanの大きな使命です。同時に、アジア・太平洋の各国・地域がまとまりをもって活動するための主導的役割をになうことで、ITS Japan会員のみなさまの事業活動の環境整備に寄与できるよう努力してゆきたいと思います。

開会式主賓としてシンガポール交通大臣Raymond Lim氏より、またAPの事務局長としてITS Japan寺島専務よりスピーチが行われました。

セッション皮切りとしてプレナリーセッションではITS Japanの坂内副会長より”Vision-based Global Collaborationfor Asia Pacific ITS”と題して、ITSのアジア間でビジョンを共有し協力することの重要性について講演いただきました。

エグゼクティブセッションではES1“ITS in the Asia Pacific Region”で日本政府からは国土交通省自動車交通局の後藤室長(日本政府代表)が、ES4 “ITS-Next Lap”ではトヨタ自動車天野室長にご登壇いただきました。

テクニカルセッションでは日本政府から、 TS “Advanced Vehicle Technology”に国土交通省自動車交通局の島室長、 TS “Making Roads Safer”に警察庁交通企画課の畠山課長補佐が登壇されました。

展示会のIITS Japanブースでは9枚のパネルと2台のディスプレイを使い、

  1. ITS in Japan (メインテーマは”J-Safety”の紹介)
  2. 国家プロジェクトの紹介 (Smartway実験、UTMS、ASV)
  3. ITS サービスの紹介(無線系サービスを主として)
  4. ITS in Asia-Pacific (アジア各国のITSの取り組みを紹介)

の4つのをテーマで来場者に訴求しました。

期間を通じて多くの見学者が訪れました。今回初めて、「WirelessITS Services in Japan」と銘打って設置した日本の無線系ITSサービスを紹介するコーナーが絶えず注目を集め、日本の先端的なITS サービスに対する関心の高さが伺われました。


開会式主催:
シンガポール交通大臣Raymond Lim氏

ITSAP代表Welcome Speech
ITS Japan寺島専務理事

Plenary Session 1:
ITS Japan坂内副会長

Executive Session1登壇者:
(右端が国土交通省自交局後藤室長) 
 
Raymond Lim交通大臣の
ITS Japanブース訪問