道路情報基盤活用委員会 2014年度の活動報告

2014年度の活動 (報告書はこちら 道路情報基盤活用委員会2014活動報告書

2014年度は、自動運転の開発が加速化したことと、オープンデータとビッグデータの議論が活発化したことを受け、下記の検討を行うこととされました。

①自動運転での「道路情報基盤」の利用
②オープンデータ・ビッグデータでの「道路情報基盤」の利用
③「オーソリティテーブル」の対象道路の拡大

特に自動運転については、2014年度に内閣府を事務局としたSIP(戦略的イノベーション創造プログラム:Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program)で自動走行システムの調査研究が開始され、その中の重要テーマとして、地図情報の高度化を研究する、「ダイナミックマップ」の研究が開始されました。そこで、SIP構成員からの要請により、道路情報基盤活用委員会の事務局は、地図の専門家として、ダイナミックマップを議論する場となった民間側サブワーキングである「ダイナミックマップSWG」に参加し、ダイナミックマップの具体化に向けた活動を支援することとなり、委員会での検討成果をSWGにインプットすることも含め、活動を行いました。

SWGの議論向けに作成した資料は以下から参照ください。

(SWGの議論に向け検討・作成した資料はこちら 2014活動報告書添付資料

 また、2011年度に道路の区間IDを国際標準にすべく、ISO/TC204/WG3の関係者に働きかけを行いましたが、その結果、WG3関係者や関係機関の努力により、2015年1月15日にISO17572(位置参照方式)part2に道路の区間ID方式を追記する形で国際標準が成立しました。

自動走行システムをはじめ、複数のアプリケーション領域での利用検討、実証実験等がはじまり、今後は、各フィールド、各アプリケーション側での道路情報基盤の利用検討、ビジネス創出が具体化することが期待されます。よって、当委員会の実施活動とした「基盤(要素技術)側からの道路情報基盤(道路の区間ID、道路の詳細図)の提案と、その活用の働きかけの活動」は、計画を達成したものと判断し、委員会活動は終了します。

参加いただいた委員、オブザーバーの皆様、またご支援いただいた関係の皆様に、厚く御礼申し上げます。