社会還元加速プロジェクトのタスクフォースで選定されたITS実証実験モデル都市の取組み
社会還元加速プロジェクトのタスクフォースで選定されたITS実証実験モデル都市の取組み
政府においては、ITS を活用して環境にやさしい交通社会の実現等のため、ITS を利用して都市交通問題に取り組んでいる都市をITS 実証実験モデル都市として選定し、2012年度末までに先導的な技術、施策と既存施策を融合するとともに、さまざまな実験を行い、その効果を検証するとともに、ITS の利用の先進事例とすることを目指し、2009年3月に社会還元加速プロジェクト「情報通信技術を用いた安全で効率的な道路交通システムの実現(プロジェクトリーダー:奥村直樹 総合科学技術会議有識者議員)」のタスクフォースにおいてITS 実証実験モデル都市として、青森市、横浜市、豊田市の3市を選定、更に6月に柏市が追加選定された。
各実証実験モデル都市は、主に下記の施策について取組みを行い、実証実験を通じ様々な成果に結びつけ、2012年度末でタスクフォースとしての活動を終了されました。
4モデル都市で取り組まれた成果は、内閣府から公開された報告書をご参照願います。
主な施策
青森市
- 除排雪状況の情報の共有化
- バスロケーションシステム導入
- 道路情報ポータルサイト「青森みち情報」
- あおもり防災情報
柏市
- プローブ情報を核としたITS基盤情報システムの研究開発
- 次世代公共交通システムの研究開発・実用化
横浜市
- コミュニティサイクル導入検討
- 環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験(超小型モビリティ実証実験)
- エネルギーマネジメントとしてのITSの活用
豊田市
- エコドライブ評価データを活用した新たな交通サービス施策の検討
- バス運行情報の提供及びデマンドバス化、バスロケーションシステムの導入
- 交通事故死ゼロへの取組
- 「みちナビとよた」(豊田市移動支援ポータルサイト)
内閣府から公開された報告書
- 「報告書 平成 25年3月」
- 「参考資料 平成 25年5月:4モデル都市の資料を抜粋」
(注1)総合科学技術会議
内閣総理大臣及び内閣を補佐する「知恵の場」として、我が国全体の科学技術を俯瞰し、各省より一段高い立場から総合的・基本的な科学技術政策の企画立案及び総合調整を行うことを目的とし、内閣府設置法に基づき、重要政策に関する会議の一つとして内閣府に設置された。
(注2)社会還元加速プロジェクト
総合科学技術会議において、科学技術の面で政策的に取り組むべき技術課題について議論を進め提言された技術革新戦略ロードマップに示されたもので、比較的近い将来に実証研究段階に達するいくつかの技術を融合して、国が主体的に進めていく先駆的なプロジェクト。総合科学技術会議が司令塔となり、関係府省融合、官民連携の下で推進し、5年以内に実証実験を行い、成果の社会還元を加速するも