概要
ITSに関する第1回世界会議が1994年にパリで開催されましたが、翌年の第2回世界会議が横浜で開催することが決まったのを契機に、ITS(最先端の情報通信技術などを用いて、人と道路と車両とを一体のシステムとして構築する事により、安全・環境・利便の面から交通社会を改善するシステム)分野の研究開発及び実用化の推進のために、ITS関連の5省庁(当時の警察庁、通商産業省、運輸省、郵政省、建設省)のご支援を頂き、 1994年1月にVERTIS (Vehicle,Road and traffic intelligence Society:道路・交通・車両インテリジェント化推進協議会)が任意団体として設立されました。VERTISは2001年6月にITS Japanと名称を変更しました。 VERTIS設立以後、10年間はITS世界会議の日本及びアジア太平洋地域の事務局、日本の ITSの普及啓発活動、会員への情報提供活動などを実施してきましたが、ITSに関係する業界から更なる事業の発展を望む声が高まり、2002年12月に「ITS基本戦略委員会」を設置し、 ITS Japanの新たな役割を検討しました。その結果、政策への提言機能、官民の連携及び調整機能、国際戦略機能などの機能を持つ事が重要との提言をまとめ、更に2003年10月にそれら提言を実現するために「ITS Japanあり方検討特別委員会」を設置し、ITS Japanとしての目指す姿(ビジョン)、ミッション、基本スタンスなどをまとめました。
- 目指す姿:
- 3つの将来ビジョン(交通事故死者ゼロ空間、渋滞ゼロ空間、快適移動空間)の実現に向け
ITS普及による住みやすい社会作りと産業の発展への貢献していくものとする
- 3つの将来ビジョン(交通事故死者ゼロ空間、渋滞ゼロ空間、快適移動空間)の実現に向け
- ミッション:
- 民間の代表としてITSの各種提言とビジネス実現に向けたサポート
- 学とのパートナーシップによりITS分野の研究/インキュベーションを促進
- 魅力ある世界会議の開催
- 基本スタンス:
- 民の代表として関係省庁に対して中立性を維持しつつ、産業間、省庁間及び産官学の有機的な連携を促進
- 生活者の視点から基本理念の実現を目指す
これらの提言を踏まえ、任意団体としての柔軟性・中立性を維持したままで、市民に開かれた組織形態をとり、情報公開を推進するために、ITS Japanは2005年6月に特定非営利活動法人として法人格を取得しました。 ITS Japanは、広く一般市民を対象に我が国の移動・交通分野の幅広い関係機関などと連携し、ITSの発展・普及・実用化の促進と国際交流に関する事業を行い、産業の発展を通じて、一般市民が住みやすく活き活きした社会の実現を目指すことを目的とし、
1. 我が国のITSの発展と地域への普及・実用化の促進を支援する事業
2. ITSの国際会議の推進など、国際交流を支援する事業
3. ホームページ、刊行物などによる一般市民への情報提供・啓発事業
4. ITS標準化の推進を支援する事業
ITS Japan紹介パンフレット
2023年12月 日本語版
ITS Japan 20年のあゆみ
2014年6月 「ITS Japan 20年のあゆみ」