プログラム

開催概要                 プログラム                 大会委員会

as of 12月13日

12月12日(木) 開場 9:30 12月13日(金) 開場 8:30

 開会式

はじめに

企画セッション2
2024年問題とITS  ~物流業界への活用~
基調講演
景観デザインの実践と人づくり
3-A
センシング技術
3-B
事故予防と災害対応

1-A

自動運転技術

1-B
持続可能な交通に向けた技術

4-A
運転支援と交通運用
4-B
データ活用・解析技術
2-A
AI・機械学習と画像認識
2-B
交通シミュレーション
企画セッション3
豊かな暮らしと移動を⽀える⼈材育成に向けて
企画セッション1
半導体産業で盛り上がる熊本から考える交通とまちづくり
閉会式
バンケット  

印刷用最終プログラムはこちら

開会式

12月12日(木) 10:00-10:10

大西 一史  熊本市長(代理出席:深水 政彦 熊本市副市長)
溝上 章志      熊本学園大学 経済学部 教授
山本 圭司      特定非営利活動法人ITS Japan 会長

大西 一史

溝上 章志

山本 圭司

はじめに

12月12日(木) 10:10-10:15

プログラム委員長       円山 琢也      熊本大学 大学院先端科学研究部 教授

円山 琢也

基調講演

12月12日(木) 10:15-11:00     景観デザインの実践と人づくり

公共空間の検討には長い時間がかかるが、景観デザインの実践に当たっては、構想から設計、整備、運用まで継続的に関わることが必要である。
そこで、熊本において10年以上関わった景観デザインの実践を報告する。加えて、大学を超えた活動である「九州デザインシャレット」を通して、
景観デザインにおける人づくりを紹介する。

キーノートスピーカ
星野 裕司      熊本大学 くまもと水循環・減災研究教育センター 教授

星野 裕司

企画セッション

12月12日(木) 16:00-17:30
企画セッション1     半導体産業で盛り上がる熊本から考える交通とまちづくり

2024年2月、熊本市北東部の菊陽町にTSMC熊本第1工場が完成し、第2工場の建設も始まっている。熊本では半導体産業の活況が大きな話題となっているが、一方で交通渋滞が社会問題となっている。熊本市の交通渋滞は政令指定都市ワーストとも言われており、TSMCなどが立地するセミコンテクノパーク周辺でも、通勤や物流の増加に伴う交通問題が深刻化している。本セッションでは、セミコンテクノパーク周辺の交通改善に向けた取り組みや課題を関係者とともに議論する。時差通勤や信号制御の改善、通勤バスの実証実験などが成果を上げているが、今後のためにはハード策とソフト策を融合したさらなる取り組みの必要性もみえてきた。また、ここでの取り組みが熊本全域や全国のモデルとなる可能性にも言及する。

モデレータ
伊藤 昌毅         東京大学大学院情報理工学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 准教授

パネリスト
富永 隼行        熊本県企画振興部長
今釜 卓哉        九州産交バス株式会社 共同経営推進室 担当課長
前田 克           株式会社熊本日日新聞社 編集局・編集委員室長 論説委員
伊藤 和彦        セミコンテクノパーク協議会 会長
                     東京エレクトロン九州株式会社 常務執行役員

伊藤 昌毅

富永 隼行

今釜 卓哉

前田 克

伊藤 和彦

12月13日(金) 9:00-10:30
企画セッション2     2024年問題とITS  ~物流業界への活用~

物流業界はドライバー不足に加え、2024年問題に直面し、輸送能力の低下という大きな課題を抱えている。加えて熊本県ではTSMCをはじめとする製造業の進出に伴い広域物流の需要が増加しており、こうした課題解決は急務である。また端末物流でも、需要が増えている中で再配達などによりさらに配送業者の負担が増しており、広域・端末ともに物流に関する様々な問題が存在している。本セッションでは、ITS技術が物流におけるこれらの課題にどう貢献するか、どう解決することができるかを目的に、物流業者の現場の声を聴きながら、様々な観点から議論を行っていく。

モデレータ
星野 裕志      中村学園大学 流通科学部 特任教授

パネリスト
根本 敏則      敬愛大学 経済学部 特任教授
田中 準二      矢崎総業株式会社 モビリティ事業本部 モビリティ事業企画統括部 計装商品企画部 チームリーダー
河合 秀冶      セイノーラストワンマイル株式会社 代表取締役社長
大山 純         株式会社Hakobot 代表取締役社長

星野 裕志

根本 敏則

田中 準二

河合 秀冶

大山 純

12月13日(金) 15:30-17:00
企画セッション3     豊かな暮らしと移動を⽀える⼈材育成に向けて

近年のコロナ禍を経て、⽣活様式の変化とともに、IoT・AI・DX といったキーワードも⽇常⽣活で⾝近に感じる時代へと変化している。また、通信インフラの⾼度化に伴い、デジタルサービスも多様化し、我が国が抱える様々な社会的・経済的な課題解決への貢献が期待されている。一方、全国で急速に進められているデジタル技術導⼊に関わる⼈材やプラットフォームなど、地域格差が⽣じてきていることも懸念されている。

本セッションでは、デジタル活⽤による社会課題解決の取組の中で、⼈材育成に焦点をあて、交通・教育・観光・まちづくり・都市戦略などの異なる分野での取組を通して、今後のIT⼈材育成、IT 活⽤にいま⼀つ踏み込めない⽅へのヒントについて議論する。

モデレータ
尼﨑 太樹      熊本⼤学⼤学院先端科学研究部 情報・エネルギー部⾨ ビッグデータ分野 教授

パネリスト
近藤 洋祐      株式会社電脳交通 代表取締役
⼀藤 裕         ⻑崎⼤学 情報データ科学部 准教授
⽯塚 清⾹      Code for Japan Govtech 推進コンサルタント
                   総務省地域情報化アドバイザー
⼭根 真⼀      アクセンチュア株式会社 テクノロジーコンサルティング本部 公共サービス・医療健康グループ アソシエイト・ディレクター
                   総務省地⽅公共団体DX アドバイザー

尼﨑 太樹

近藤 洋祐

一藤 裕

⽯塚 清⾹

⼭根 真⼀

対話セッション

発表論文は印刷用プログラムをご覧ください

12月12日(木) 11:15-13:00

1-A    自動運転技術

モデレータ
小栗 宏次      愛知県立大学 情報科学部 教授
川原 禎弘      株式会社ジェイテクト 研究開発本部 研究企画部 産官学連携グループ プロジェクトマネージャー

1-B    持続可能な交通に向けた技術

モデレータ
神田 佑亮     呉工業高等専門学校 環境都市工学分野 教授
桑原 昌広    トヨタ自動車株式会社 社会システムPF開発部 シニア・リサーチャー

12月12日(木) 14:00-15:45

2-A    AI・機械学習と画像認識

モデレータ
河中 治樹      愛知県立大学 大学院情報科学研究科  准教授
河合 克哉      三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 ソリューション技術部 主席研究員

2-B    交通シミュレーション

モデレータ
倉内 文孝      国立大学法人東海国立大学機構岐阜大学 工学部社会基盤工学科 教授
田名部 淳      株式会社地域未来研究所 交通情報研究室 室長/システム開発室 室長

12月13日(金) 10:45-12:30

3-A    センシング技術

モデレータ
榎田 修一     九州工業大学 情報工学研究院 教授
住吉 信一     株式会社デンソーアイティーラボラトリ 研究開発グループ シニアリサーチャ

3-B    事故予防と災害対応

モデレータ
瀬尾 亨        東京科学大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 准教授
岡田 良之     株式会社長大 社会基盤事業本部 上級主幹技師

12月13日(金) 13:30-15:15

4-A    運転支援と交通運用

モデレータ
杉町 敏之     東京都市大学 理工学部機械工学科 准教授
平岡 敏洋     一般財団法人日本自動車研究所 新モビリティ研究部 主席研究員

4-B    データ活用・解析技術

モデレータ
川崎 洋輔     日本大学 工学部 土木工学科 准教授
西村 拓哉     株式会社NTTデータグループ 技術開発本部 課長

ベストポスター賞

以下の方々がベストポスター賞を受賞されました。おめでとうございます。

レベル3及び4の自動運転車の運転席に座っている人の態度が、人間のドライバーの車道進入に及ぼす影響
○佐伯英日路, 志堂寺和則(九州大学)

論文 ポスター

 

※ 本論文は、ITSシンポジウム査読付き論文としてInternational Journal of ITS Research (IJIT) に投稿されました。
二重掲載を避けるため、本サイトにはプレプリント(査読前論文)を掲載します。

 

●選定理由

運転者の態度という、交通環境において外部との円滑なコミュニケーションに重要と認知されながらも定量的な評価が困難な課題に、果敢に取り組む挑戦の姿勢が大いに評価できる。分析内容も運転者心理等を熟慮した内容となっており、将来の自動運転普及時の課題となるeHMIや運転者への積極的情報提示などの検討の基盤となりうる。発表、質疑応答も的確であり、ベストポスター賞にふさわしいと判断した。

各駅の相互作用に着目した駅併設複合施設の利用状況の評価手法に関する考察
○佐々木竜也, 池谷風馬, 長谷川悠, 大口敬(東京大学)

論文 ポスター

 

●選定理由
本研究では交通系ICカード利用履歴から得られる個人属性や、複合施設の調査から得られる各駅の複合施設の店舗数といった情報を統合し、複合施設の評価手法を提案している。この発表は研究全体のごく一部であるが、比較的入手しやすいデータから駅併設の複合施設の特性を分析するアプローチとして、潜在的な有用性が高い研究である。発表、質疑応答も的確であったためベストポスター賞に選定した。

交通監視カメラ画像に機械学習を適用した湿潤路面の検知
○服部充宏, 大口敬(東京大学), 小山拓哉(首都高速道路株式会社)

論文 ポスター

 

●選定理由
本研究は、交通監視カメラで撮影される画像から深層学習によって路面の湿潤状態を良好な精度で判別する方法を提案している。首都高速道路に実際に設置されているPTZカメラでの撮影データを利用した検証がなされており、乾燥時期のみでなく湿潤時期のデータも学習に追加することで判別性能を上昇させている。加えて、PTZによる撮影エリアの動的な変更にも対応できるよう局所領域のクロップによって学習データを補強するなど、実環境で生じる課題に対する工夫もなされており高く評価できる。以上の理由により、ベストポスター賞にふさわしい研究であると判定した。

実映像ドライビングシミュレータにおけるNeRFの活用と視野特性に基づいた高速化の検討
○國信綾斗(福岡大学), 張ハンウェイ(九州大学), 栗達(福岡大学), 川崎洋(九州大学), 小野晋太郎(福岡大学)

論文 ポスター

 

●選定理由
実映像によるドライビングシミュレータの実現をめざし、レンダリングの高速化を図るための技術開発を行った研究である。ドライバの視野特性を考慮して精緻な処理を行う領域を限定する処理の実装とGPUによる並列処理によって、再現品質の低下を最小限に抑えつつも従来手法と比較して大幅な処理時間の短縮を実現している点が高く評価される。討議の場でも、実映像を用いる場合に課題になりそうな車両や歩行者等の影響についても対処方針を説明するなど、見通しの良さも印象的であった。

ドライバ脳活動データに対するエネルギー地形解析の有効性の検証デジタルツインを活用した交通需要マネジメントの構想と社会実装に向けた検討
○日和悟, 田中佑弥, 礒嶋真生, 谷岡健資, 廣安知之(同志社大学)

論文 ポスター

 

●選定理由

目的の設定(ドライビング・プレジャーの検知)がユニークであり、チャレンジングな脳活動のセンシングの試みである。イジングモデルによるモデル化の試みで独特の工夫があり、今後の発展性が期待される。プレゼン発表および質疑応答は明快で理解がしやすく、ポスター発表での活発な議論も行われていた。

異常降雪時の都市移動パターン分析のためのETC2.0プローブデータとネットワーク・クラスタリングの適用
○Tran Vinh Ha, 有村幹治(室蘭工業大学)

論文 ポスター

 

※ 本論文は、ITSシンポジウム査読付き論文としてInternational Journal of ITS Research (IJIT) に投稿されました。
二重掲載を避けるため、本サイトにはプレプリント(査読前論文)を掲載します。

 

●選定理由
本研究は,継続的に取得可能な公的データであるETC2.0プローブデータを活用し、大都市での平常時と降雪時の車両の移動パターンをグラフ理論を用いて解析したものである。社会的に重要な課題に対し適切なデータ・理論を用いて取り組み、わかりやすい結果を示していた点が高く評価できる。今後のさらなる展開への期待も込めて、ベストポスター賞に選定した。

周回路を備えた多列駐車方式を用いる自動バレー駐車システムの提案及び評価
○梅田学, 鈴木彰一, 霜野慧亮, 岡田直純, 須田義大(東京大学)

論文 ポスター

 

※ 本論文は、ITSシンポジウム査読付き論文としてInternational Journal of ITS Research (IJIT) に投稿されました。
二重掲載を避けるため、本サイトにはプレプリント(査読前論文)を掲載します。

 

●選定理由
本研究は,多列駐車方式を活用した自動バレーパーキングシステムの効率性について、時間効率やエネルギー効率、面積効率の観点からマルチエージェントシステムによるシミュレーションを用いて実証的に評価し、自動バレー駐車システムの駐車場運用の最適化に貢献する新たな知見を提示した点を高く評価するとともに、将来性を期待できる研究である。また、発表、質疑応答も的確であり、ベストポスター賞に相応しい研究発表と判定した。

共有型自動運転システムによる貨客混載輸送の多目的最適化
○石井優輝, 河瀬理貴, 瀬尾亨(東京科学大学)

論文   ポスター

 

※ 本論文は、ITSシンポジウム査読付き論文としてInternational Journal of ITS Research (IJIT) に投稿されました。
二重掲載を避けるため、本サイトにはプレプリント(査読前論文)を掲載します。

 

●選定理由
本研究は、貨客混載輸送における顧客利便性と社会的コストのトレードオフについて線形計画問題として定式化するモデルを提案し、実データでの評価を行っている。今後社会実装が進むと思われる貨客混載輸送について扱いやすいモデルで定式化を行っており、考慮項目や制約事項の増加に対してもモデルの改良によって対応することも可能であるなど、実務上必要とされるような拡張性にも優れている。このように内容の実用性・発展性が優れていることに加えて、発表・質疑応答内容も的確であったことから、ベストポスター賞に推薦した。

閉会式

12月13日(金) 17:05-17:30

  • プログラム委員長総評          円山 琢也      熊本大学 大学院先端科学研究部 教授
  • ベストポスター賞授与
  • 次期プログラム委員長挨拶    神田 佑亮      呉工業高等専門学校 環境都市工学分野 教授

円山 琢也

神田 佑亮

バンケット(参加者レセプション)

12月12日(木) 18:00-

参加費 5,000円
参加登録の際に合わせてお申込みください。